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老人介護施設入居の高齢者よりも在宅要介護の高齢者のほうが、 口腔衛生状態が悪い:ドイツにおける2件の研究結果

Czwikla J et al.

 

ドイツにおけるこの研究では、老人介護施設入居者もしくは在宅要介護者のいずれかの口腔衛生状態を調査しました。両者とも口腔衛生評価ツールを使用して客観的に評価され、かつ口腔衛生に影響を与えるプロファイルを使用して、主観的に評価されました。このスコアは、両者の環境下で比較および評価されました。

どちらのグループにおいても高齢者の口腔内衛生状態は不良でしたが、老人介護施設入居者より在宅要介護者の方が口腔衛生状態が不良であると、客観的および主観的に示されました。客観的な面からみると、口腔衛生状態の不良な高齢者数は、老人介護施設入居者では約50%であったのと比較して、在宅要介護者においては90%近くいました。

在宅要介護者は他のグループよりも口腔衛生状態が悪く、口腔ケアを行う介助者によって口腔衛生状態の質が左右されることを示しています。老人介護施設入居者はおそらく、口腔ケアのトレーニングを受けたスタッフによってケアされることもあるでしょう。主観的な口腔衛生、つまり口腔衛生に関連するQOLは、在宅ケア環境で生活するグループでは劣っていました。実際、それは口腔衛生状態の不良に関連している可能性が高いです。

著者らは、老人介護施設と在宅ケアの両方の環境、特に後者において、口腔衛生およびデンタルケアを改善するための介入の必要性を強調しています。公式および非公式な、介護者への口腔ケア教育は介護に依存する高齢者の健康を改善するための1つのアプローチになり得るのです。

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